2017年10月13日
キャッチコピーの威力
どうもこんにちは!
話す内容が海外旅行か絵画か世界史しかないayanonです。
しかも海外旅行も昔の話を掘り起こし掘り起こしなのでほとんんど無趣味に近い人間性が露呈しかけていますね!わたしを面白みのある人間にさせてください!平たく言えば連休を!ください!!笑
さて、今回のブログのお話は、「キャッチコピー」について。
ただいま上野の森美術館でやっている絵画展「怖い絵展」のフライヤーを見たことはありますか?
今、このフライヤーが怖すぎると話題になっています。
処刑される目前の女性の隣に、ただ一言
「どうして。」
と。浮かび上がるように書かれているこのフライヤー。
その下に「その闇を知ったとき、名画は違う顔を見せる」と書いてあるので
(この絵は「どうして」怖いんだろう?)に繋がるように設計されていることがわかります。
が、この女性の事を知っていると尚更怖いんです。
女性の名前は「ジェーン・グレイ」。わずか九日間だけイングランド女王の冠をいただいた16歳の少女です。
この16歳の少女は、自分から野心に突き動かされ手を挙げ、王位をとったわけではありません。
簡単に言えば望まない王位を周囲の人によって無理やり与えられ、そして望まれないまま剥奪され、そして処刑されました。
(この頃のイングランドはイギリス国教会とカトリックで大荒れでだったのです。ジェーンの後王位についたのはあの「ブラッディ・メアリー」。勝てるわけがありません。)
そういった経緯を考えると…
「どうして。」
――わたしは殺されてなければならないの?望んでしたことなど一つもないのに!
に、見えてきて、わたしも初めてフライヤーを見たときゾッと背筋が凍りました。このキャッチコピー、実にうまくできていますよね!
この題材は日本でも結構人気で、確かかなり前ですが舞台にもなっていた…はず。気になる方は調べてみてください。
今回のこのキャッチコピー、コピーライターさんではなく学芸員の方が作られたとネットで拝見しました。
人を動かすキャッチコピーに、経験やスキルは必ずしも必要ではないんだろうなぁ、と思った次第です。
さてさてさて、求人にも、キャッチコピーは必ずつけられていますよね。
最近は同じような、ただ【高時給です!!】っていうよりも【今のお仕事、満足してますか?】など、人に語りかける系やポエムちっくなものが人気なように見受けられます。
実際求人を運用していると、確かにまあ、(この言葉にひっかかったんだろうなぁ)って方がたくさん来る気がします。
多分、キャッチコピーを作るよりもずっと、ターゲットをきちんと決めることが大切なのかなぁと。
例えば週2、3日の案件を求人で出すとして、
【夢を追うあなたを、わたしは応援したい】なんてかけば、Wワークや劇団員さんなどが来たり、
【子育てと、仕事。大事にしたいもの、大事にできてますか?】なんてかけば主婦さんが来たり…って感じですね。
今回の「どうして。」も、全く知らない人に興味喚起しよう!と、バックグラウンドを知っている人にはぞわっとくる仕掛けを作ろう!の二つの趣向があり、そしてピッタリはまったのかもしれません。
ターゲットとキャッチコピー、面白いですね!
2017年10月13日