2018年01月16日
その⑤【小さな会社こそ、高く売りなさい】 著:竹内謙礼
~小さな会社が商品を高く売る方法~ → スモール・プレミアム戦略
小さな会社がスモール・プレミアム戦略をしくには『金・時間・人』の問題を解決しなければならない。
□ポーターの「3つの戦略」
・価格で勝つための「コスト・リーダーシップ戦略」
・他社との違いを明確に打ち出す「差別化戦略」
・特定のマーケットに絞り込んで攻略する「集中戦略」
□PDCA戦略
Plan・Do・Check・Action
これらの有名な企業戦略は、小さい企業には当てはまりづらい
小さな企業は、まず自らの弱みを真正面から受け止める必要がある。
『人』
小さな会社に優秀な人材は集まりづらい → 優秀でない人材を上手に扱う事
優秀でない人材は、「考える事」は出来ないが、「継続する事」「早くする事」は出来る。
優秀でない人間に、いかに考えない仕事を効率よくさせるかがカギ。
『時間』
小さな広告費では小さなリターンしか生まれない。
この繰り返しに我慢できなくなり、『安売り』に走ってしまう。(これが危険)
「投資と見返りが不安定なのがビジネス」であり、特に客との接触頻度が低い小さな会社には我慢が必要。
お客の反応には必ずタイムラグがあるもの。“我慢”して続けることが大事。
小さい会社のデータには大きな“ムラ”が発生するため、信用すると失敗の要因になる。
最初のうちは、広告はほぼ100%“損”をするもの。広告は、あくまで後半勝負。
『金』
売り手側は業界の“相場”を知っているため、値段に敏感になりやすいが、客の一定層は価格をあまり気にしていない。
一番理想の売り方は“利益を厚くとっているのに、お客には安く売っていると見せる事”
「安い」「高い」ではなく「損ではない」と思わせる事。
小さい会社が大きい会社に勝つ手段
『客質を見極める事』 → 客質が高い:商品の質を重視
客質が低い:商品の価格を重視
小さな会社は、フットワークが軽いため、質の高い客を先に押さえることができる。
「大きい会社より上に行こう」ではなく「大きい会社の参入障壁になろう」という発想
―こんな商品は売れない―
・商品の良さを伝えるのに、1分以上の時間がかかる
・競合商品よりも優れている点を説明できない
・抽象的な言葉でしか長所を伝えられない
小さな会社は商品力でも価格でも大きい会社に勝てるわけがない。
→だから“伝わりやすさ”で勝負する。決して“安売り勝負”を仕掛けてはならない。
AIDMA(アイドマ)の法則
注目→興味→欲求→記憶→行動
AISAS(アイサス)の法則
注目→興味→検索→行動→共有
これも有名な法則だが、これも大企業に限る。しかしこれら2つの頭に『D-(違い)』を付けることで、大きい会社に負けない法則になる。
お金では買えない“愛情”(地域密着など)“時間”(節約など)は付加価値がつけやすい。
☆小さい会社がやるべきこと☆
①ターゲットを絞る ②継続して情報を発信する ③キャラクターを前面に打ち出す
④お得感を強調する ⑤楽しい販促物を制作する
“商品数”“資金”の少なさは、“企画”の多さでカバーする。
・「大企画」「セール企画」「時期企画」「定期企画」などを発信する
・面白い割引方法などを作成する(割引率だけに頼るのではない)
“商品数”“資金”の少なさは、“販売方法”の多さでカバーする。
「先行予約」「モニター」「ギフト」「ポイント還元」「セット」などで販売する
売り方が多いほど、商品の少なさをカバーできるし、メルマガや広告も華やかにすることが出来る。
成功例は“マネ”するのではなく、“参考”にしろ → それぞれの店によって条件が違うから、マネをしたところで成功しない
2018年01月16日